この本は七つの話しから構成されています。第一話が「オカメインコ」。迷子のオカメを意外な者が連れ戻してきました。その意外な者とは?ぜひ、読んでください。なさそうでありそうな不思議な話しです。各話は緩やかに連続しているので、どの話しから読んでも楽しめます。ちなみに、オカメが登場するのは最初と最後の話しです。
「オカメインコ」だけ読んで返却するつもりでしたが、作品に引き込まれて全話読んでしまいました。人間、動物、雨坊主(幽霊?)、大主岩(祀られている大岩)といった存在者の去来と関わりが幻想的に織り成されています。存在からの派生と帰還という、あらゆる生き物に対する死生観が、直接的・間接的に表現されています。読みやすい哲学的著作としても楽しめると思います。
最後に。この作品に登場するオカメの翼の先は鮮やかな青緑色です。作中でも、めずらしいオカメとされています。やはり、青オカメインコはいるのでしょうか?青オカメインコが気になります。
参照:青オカメインコ

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